株式会社StockGraphy(東京都千代田区 代表取締役:坂口秀之)は、琉球大学の多重自由度相関研究室(小林理気助教)の進めるBET測定の研究活動と技術面、運営面の両面での連携を開始します。
琉球大学理学部物質地球科学科物理系の多重自由度相関研究室が研究するBET測定(中性子ブラッグエッジ透過イメージング法による測定)とは、測定対象の材料の結晶組織構造情報を非破壊的に可視化することができる量子ビーム科学分野の技術です。
一方でStockGraphyは光学的手法(フォトグラメトリ)による3Dデジタルアーカイブ手法に改善を重ね、測定対象表面の造形をより精細に3Dデータ化する技術を高めてまいりました。
対応する課題の面では、これまで重要な文化財などの3Dデジタル化のご相談をいただく際には、種々の分析のご希望を合わせてご相談いただくことがありました。
そのような場合に、両者の技術を併用した活動であればより深く貢献できます。
今後両者は定常的な技術情報交換と協力体制によって、ビジュアライゼーション、分析の垣根を超えた幅広い課題解決に取り組んでまいります。
= BET測定とフォトグラメトリで得られるそれぞれのデータ =
= BET測定の装置など =
現在、琉球大学の小林助教らはBET測定による赤羽刀のデジタルアーカイブのクラウドファンディングプロジェクトに挑戦されています。
[最先端量子ビーム科学で日本刀の歴史を紐解く|琉球大学の挑戦]
https://readyfor.jp/projects/token_bet_digital_archive
(クラウドファンディング募集期間は3月31日(水)午後11:00まで。)
当社は該当プロジェクトには参画しておりませんが、意義と熱意のあるお取り組みだと感じ応援しております。
量子ビーム科学分野の測定手法の一つで、材料に中性子ビームを照射し、透過前後の中性子のエネルギー分布の変化を見ることによって結晶構造や結晶子サイズといった原子レベルの構造情報を位置敏感に観測することができる手法です。
= BET測定データの一例 [日本刀の刀身の測定] =
・上のグレースケールの図は刀身内の細孔の分布を示している。峰側に分布している傾向が見られる。
・中心のカラーマップの図は刀身内の不純物の分布を示している。細孔同様に峰側に分布している。
・下のカラーマップは細孔の体積を擬似カラーによって示している。刃先に体積の大きい細孔が分布している。
■ 本リリースに関する協力
・BETデータ提供:Dr. Floriana Salvemini / ANSTO
・被写体刀剣協力:個人蔵 金子 真
・刀剣3Dデジタル化:湯 宇 / StockGraphy Inc.
■ 提携パートナー情報 ■
組織名 : 琉球大学理学部物質地球科学科物理系多重自由度相関研究室
所在地 : 沖縄県中頭郡西原町千原1
代表者 : 小林 理気
■ 会社情報 (お問合わせ) ■
会社名 : 株式会社StockGraphy
所在地 : 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル12F
代表者 : 代表取締役 坂口 秀之
URL : https://www.stockgraphy.com/jp/
・ご取材、お仕事のご依頼やご導入検討につきましては、下記お問い合わせ窓口にご連絡ください。